理学療法とは
物理エネルギーを治療に用いる方法を一般に理学療法(または物理療法)と呼んでいます。
理学療法は、鍼灸治療、指圧などの東洋医学系の物理療法と、電子療法、光線療法などの科学的エネルギーを用いる西洋医学系物理療法とに大別できます。
東洋医学系の物理療法は長い歴史を持っていますが、西洋医学系の物理療法は比較的新しい治療法ですが、それでも150年以上の歴史がある治療法です。
理学療法の定義についてはWHO(世界保健機関)が「運動療法、熱、低温、光、水、電気、マッサージなどを用いる身体的治療の科学及び技術であり、治療目的は鎮痛、循環促進、障害の防止と矯正、筋力の可動性・協同性などの最大限の回復を図る療法である」と規定しています。
理学療法の位置付
現在の理学療法は単に治療を行うだけではなく、患者の基本的な動作の回復を目指しています。
基本的な動作とは、立つ・歩く・座るなどといった能力のことで、病気や障害などにより失われた機能をできるだけ回復させることを目的としています。
QOLの向上を行うリハビリテーションの分野やスポーツ分野などでも理学療法は用いられています。
そうしたなか、主な物理療法として、温熱療法(超短波、超音波など)、水治療(渦流浴、気泡浴など)、光線療法(遠赤外線、レーザなど)、電気治療(低周波、干渉波など)や、他にも寒冷療法、牽引療法、バイオフィードバック療法、CPMなど多くの治療法とそれに伴うより多くの治療器が存在します。
そして理学療法機器も常に進化し続けています。
一つの症状を治療するにも多くの治療法と理学療法機器があり、治療を行う専門家には最適な治療が行えるよう最新の情報が必要です。
最新の情報を治療を行う皆様に提供し、常に最適な治療を行えるようにして行かなければなりません。